- はじめて漆器を買うのですが、どんな器を選べば良いですか?
- 同じ価格なら装飾があるものより無地の方が間違いがありません。
加飾されて高くなるはずの価格が無地と同じというのは、下地に手抜きがある可能性があるからです。
- 木製のお椀を見分けるコツは?
- 木製のお椀は一般的に吸い口が薄く、底の方が厚くなります。それ以外の素地は均一な厚みのものが多いです。
- 信頼できるお店とは?
- 漆器とは直しながら長く使う器なので修理をしてくれるかどうかで、お店の信用度がわかります。
- 漆のにおいが気になるのですが。
- 天然塗料「漆」の香りは使っていると徐々に消えていくので、おろしたてならではの楽しみともいえますが、
においが気になる場合は少量の酢を加えた米の研ぎ汁を、やわらかい布につけてふき、
ぬるま湯でていねいに洗うとよいでしょう。
また、日陰で風通しの良い室内に1、2週間置いておくと自然ににおいが消えます。
- 漆器を長く使うには?
- 漆は高温・乾燥・直射日光が苦手です。
それさえ気をつけていれば、漆器の取り扱いは難しいことではありません。
使用後は長時間水につけておかず、ぬるま湯に台所用洗剤を薄く溶かし、やわらかなスポンジでそっと洗えばOK。
ぬるま湯で洗うだけでも汚れやにおいはきれいになります。
- 器のつやがなくなってくすんできたら?
- 練り歯磨きとサラダ油を用意しましょう。
小さじ1杯ずつ混ぜて練り、古いTシャツなど綿布につけて磨けば驚くほど汚れが取れて輝きを取り戻します。
- 漆器が変色したり、はがれたら?
- 木地や下地がしっかりしたものは塗り直しや修理に出すことができるので、
購入した店に相談したり、産地の組合などに問い合わせたりすれば修理先を紹介してくれるはずです。
また、東京青山の全国伝統工芸品センター内にある「ぬりものクリニック」でも相談や修理に応じてくれます。